道の駅常総がVRChatのワールドに。背景には、Hondaが現実の道の駅常総で続ける自動運転の実験がありました

2026年10月18日公開

茨城県常総市の道の駅が、HondaのVRChatワールドの舞台になった背景をまとめました。

10月14日、VRChatに「Honda Motanion Hub 道の駅常総」が公開されました

道の駅常総をモデルにしたVRChatのワールド「Honda Motanion Hub 道の駅常総」が、2026年10月14日に公開されました。

プロデュースはHonda、ワールドの制作は株式会社Vです。道の駅常総を運営する株式会社COLLECTと常総市も制作に協力しています。

現実の道の駅常総を再現し、VRChat向けの要素を加えて作り直したワールドです。PCから入れます。

プレスリリースでは「VRChat初の公式道の駅ワールド」とうたっています。株式会社Vが2026年9月時点で調べた範囲で、国土交通省に登録された実在の道の駅をモデルにし、その運営者が制作に協力したワールドとしては初めて、という意味です。

現実の道の駅常総では、Hondaの自動運転モビリティが走っています

プレスリリースが「取り組みの背景」に挙げているのは、Hondaが現実の道の駅常総の周りで続けている自動運転の実証実験です。

道の駅常総は、農業と加工・販売を一つのエリアにまとめた「アグリサイエンスバレー常総」の中にあります。

ここでHondaの研究開発子会社、本田技術研究所が走らせているのが、搭乗型のマイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」です。

2024年2月には、道の駅常総から観光農園「グランベリー大地」までの約850mで、一般の来場者が乗れる自動走行の実証が始まりました。このときは、安全を見守るドライバーが同乗する形でした。

VRChatのワールドには、道の駅常総と並んで、Hondaの技術拠点「Honda ASV-Lab.」も再現されています。現実のASV-Lab.はTSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジの中にあり、自動走行車両の体験試乗などをしています。

常総市が選ばれた決め手は「スクープ写真が一度も出なかったこと」

そもそも、Hondaがなぜ常総市で実験をしているのか。本田技術研究所と常総市は、2022年に「AIまちづくりへ向けた技術実証実験に関する協定」を結んでいます。

本田技術研究所の安井裕司さんは、常総市を選んだ決め手を「市民の方々への信頼感」と話しています。

Hondaは2019年から、廃校になった自動車教習所のコースを借りて、協調人工知能(CI)を使った自動運転技術のテストを始めていました。教習所なので、周りからはコースが丸見えだったそうです。

それでも「スクープ写真のようなものを撮影されて拡散されたことが一度もなかった」といいます。こうした信頼できる人たちと一緒に進めたいと思ったことが大きかった、と安井さんは振り返っています。

まとめ

VRChatの「Honda Motanion Hub 道の駅常総」の背景には、現実の道の駅常総の周りでHondaが続けている自動運転の実証実験があります。

Hondaが常総市を実験の場に選んだ決め手は、丸見えの教習所コースでテストをしていても、スクープ写真が一度も出回らなかった市民への信頼でした。

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