東京都で唯一の道の駅「八王子滝山」。実は「都市型道の駅」という新しい発想で作られた

2026年9月17日公開

東京都の道の駅が八王子滝山1駅だけの理由とは?

制度開始から12年、東京都には道の駅がなかった

道の駅の登録・案内制度は1993年(平成5年)に始まりました。全国に道の駅は1,230駅ありますが、東京都の登録はいまも1駅だけです。

その1駅が、道の駅八王子滝山です。

制度が始まってから2005年に登録されるまでの12年間、東京都には道の駅が1つも存在しませんでした。

「立ち寄り型」ではなく「都市型道の駅」という新しい発想

それまでの道の駅の多くは大都市部から離れた郊外に立地し、観光地やそこへ向かう途中に立ち寄る「立ち寄り型」が主流でした。

これに対し八王子滝山は、農産物直売所の新鮮な野菜や地域住民によるイベントなど、道の駅そのものを目的に来てもらうことを前提にした「都市型道の駅」として計画されました。

中央道と圏央道が交わる交通の要衝に

八王子市は、中央自動車道や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、国道20号・16号が集まる交通の要衝です。

市内には523ヘクタールの農地があり、都市農業も盛んです。

市農業委員会からは、大型の農産物直売所を求める建議が度々出されていました。

学識経験者や商工会議所、農協、観光協会などでつくる整備推進委員会が候補地を検討し、2003年5月、中央道八王子インターチェンジに近い新滝山街道沿いの都有地に決まりました。

新潟県中越地震を教訓にした防災設備

八王子滝山には、休憩や買い物のための設備とは別に、災害時に使う設備がそろっています。

新潟県中越地震を教訓に、非常食や毛布を置く防災倉庫、駐車場地下の40トンの防火水槽、簡易テント式トイレ10基を用意しました。

敷地内には手漕ぎ式の井戸もあり、井戸水を使えば簡易トイレを水洗式にできます。厨房のガスはプロパンガスで、非常時の炊き出しにも使えます。

名称は市民公募283件から選ばれた

施設名「八王子滝山」は、市民公募283件の中から選ばれました。国土交通省への登録は2005年8月10日、開業は2007年4月1日です。

オープン当日は1万6,000人が来場し、一時入場制限をするほどの賑わいになりました。

開業から9か月の2007年12月には来場者が100万人を突破し、当初の年間目標46万人を大きく上回るペースでした。

まとめ

八王子滝山は、都市農業の産地と広域幹線道路が重なる場所に、道の駅そのものを目的に来てもらう前提で計画された道の駅です。

東京都で唯一の道の駅は、開業当初から年間目標を大きく上回る来場者を集めてきました。

参考

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