高齢化率、全国一の村。南牧村のお年寄りは「衰えにくい」と医学研究が示した

2026年9月3日公開

道の駅オアシスなんもくがある群馬県南牧村は、65歳以上の人口が占める割合を示す高齢化率で全国一の水準にあります。その南牧村の高齢者を対象にした研究機関の調査で、心身の衰えの頻度が他地域より低いという結果が出ています。

高齢化率は40年でおよそ48ポイント上昇

内閣府がまとめた資料によると、南牧村の高齢化率は1980年の17.4%から、1990年に25.7%、2000年に44.9%、2010年に57.2%と上昇を続けてきました。2010年時点の数字は全国の市区町村で最も高いものでした。同じ資料には、2010年の南牧村の普通出生率が1.6で全国最も低かったことも記されています。

南牧村がまとめた「過疎地域持続的発展計画」では、2021年3月31日時点の高齢化率が65.94%です。東京新聞の報道では、2020年の高齢化率65.2%も全国一だったと記載されています。

内閣府「選択する未来」委員会提出資料、東京新聞報道をもとに作成

東京都の研究所が実施した高齢者調査

南牧村は2018年秋から、要介護認定を受けていない75歳以上の住民を対象にした健康調査を続けてきました。東京新聞の記事では、対象者268人、平均年齢81.5歳で、握力や歩行速度、認知機能、生活状況を調べたと記載されています。

この調査を解析した地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所は2022年、南牧村の高齢者について、身体的フレイル(要介護の一歩手前とされる心身の衰え)や高齢期うつ、社会的孤立の頻度が、他地域の先行研究より低かったと発表しました。

道の駅オアシスなんもくの店舗前

直売所には今も、地元のかあちゃんたちが並ぶ

道の駅オアシスなんもく農林産物直売所には、南牧村の採れたて野菜や、地元のかあちゃんたちが作った手作り惣菜が並びます。全国で最も高齢化が進んだ村の直売所は、今日も高齢の生産者たちの手で開いています。

訪問した際には、道の駅の一角で職人が砥石を削っていました。金づちを振るうたびに石が勢いよく砕け、その手つきに衰えは感じられませんでした。

参考

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