群馬県甘楽町の道の駅甘楽には、地元の農産物と並んでイタリアワインの売り場があります。姉妹都市であるイタリア・チェルタルド市から直輸入したワインで、日本国内では道の駅甘楽以外で買えません。始まりは1983年、群馬県のイベントに招かれたイタリア人作家の提案でした。
農産物直売所の中のイタリアワインコーナー
道の駅甘楽の農産物直売所には、地元の野菜や特産品と並んで「イタリアワインコーナー」があります。甘楽町公式サイトによると、ここに並ぶのは姉妹都市・イタリア共和国チェルタルド市から直輸入したワインで、日本国内でここ以外では販売されていません。トスカーナ地方の代表的なワイン「キャンティ」や、チェルタルド市との交流を記念したボトルもそろっています。道の駅は毎月20日を「ワインの日」と定め、来店してワインを買うと10%引きになります。
なぜ群馬の道の駅にイタリアワインが並ぶのか
甘楽町公式サイトによると、きっかけは1983年4月、群馬県主催の「ふるさと巡回サロン」が甘楽町で開かれたことです。会場に招かれていたイタリア人作家のカルラ・ヴァシオ氏が、その場で姉妹都市提携を提案しました。同じ年の10月20日、甘楽町とチェルタルド市の友好親善姉妹都市協定が結ばれています。
以来、両町は中学生や青年の相互派遣といった交流を重ねてきました。2023年9月25日には、チェルタルド市内で提携40周年を祝う記念式典が開かれています。在イタリア日本国大使館の発表によると、会場は「カーサ・ボッカッチョ(ボッカッチョの家)」で、甘楽町からは森平仁志副町長(当時)らが出席し、日本酒の鏡開きなどを通じて日本文化を紹介しました。
チェルタルドという街
チェルタルド市は、イタリア中部トスカーナ州の丘の上にある町です。『デカメロン』の作者として知られる詩人ジョヴァンニ・ボッカッチョが晩年をこの地で過ごし、1375年に亡くなったとされています。式典会場に「ボッカッチョの家」が選ばれているのも、この土地との縁によるものです。道の駅甘楽で売られているワインは、そんな町から40年以上続く姉妹都市関係を通じて届いています。
参考
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